分電盤には寿命がある?

分電盤の交換時期の目安について徹底解説

「分電盤」と聞いても、ピンとこない人も多いかもしれませんが、「ブレーカー」は知っている人が多いのではないでしょうか。今までと使用している家電に変わりはないのに最近ブレーカーが頻繁に落ちるようになったなどと、不調の気になっている人もいるかもしれません。実は他の家電と同様に、分電盤も経年劣化していくため、そのまま使い続けているとさまざまな不都合が現れてしまうのです。安全な生活に重要な役割を果たす分電盤について、寿命や交換時期の目安について解説していきましょう。

そもそも、「分電盤」とは?

たとえば多くの家電を一度に利用して停電になった時、真っ先に確認するのがブレーカーではないでしょうか。分電盤とは、住宅に取り込んだ電気を各用途や各部屋に配分する役割を果たす装置です。

それぞれの部屋ごとに電気を配分すれば、たとえば子ども部屋で電気を多く使い過ぎている際には、子ども部屋のブレーカーを落としても他の部屋では電気を使用できるようになります。

また、エアコンや電子レンジなどとくに多くの電力が必要な一部の大型家電には、専用回路を設けることで、万が一ブレーカーが落ちても他の機器は止めずに回路が遮断されるのです。必要以上の電流が流れることによる、回路がショートするなどのトラブルを防ぐ、安全装置としての役割も担っているのが分電盤だといえるでしょう。

古い分電盤を使い続けるのは危険?

他の家電と同様に、分電盤も寿命があるのはご存知でしょうか。分電盤も、需要が近づくと経年劣化による不調やトラブルが起こりやすくなってしまうのです。

そのまま古い分電盤を使い続けてしまうと、万が一回路のショートや過負荷が発生した場合にも正しくブレーカーが落ちず、火災といった大事故につながりかねません。

さらに、コンセントでつながる他の家電に大きな影響を与え、故障させてしまいかねないのです。
古い分電盤は寿命を迎える前に交換する必要があるのは、大事故や故障の危険性があるからなのです。

分電盤の交換時期の目安とは?

ここからは、分電盤の交換時期の目安について、お話ししていきましょう。次のポイントから、自宅の分電盤について見てみるのがおすすめです。

分電盤の法定耐用年数とは?

分電盤の法定耐用年数は、「15年」と定められています。

各メーカーの推奨する分電盤の交換推奨年数とは?

分電盤の各メーカーでは、10年から15年を交換の目安だと推奨しています。多くのメーカーは「13年」を目安に交換を推奨しているでしょう。

交換が推奨される旧式の分電盤とは?

かつてブレーカーのアンペアを上げたい場合には、電力会社の契約プランを変更しアンペアブレーカーも交換する必要がありました。ところが、2016年の電力自由化に伴い、ブレーカー本体に通信機能を搭載したスマートメーターへの移行が推進されました。契約アンペアを制御できるブレーカーであり、分電盤を交換しなくてもアンペア変更が可能になったのです。

ただし旧式の「単相2線式」という分電盤を使用しているなら、交換が必要でしょう。単相2線式の分電盤の設置時期は1980年以前であり、設置から40年以上も経っていることになるからです。また、単相2線式は、200Vの機械には対応していません。

古い分電盤は、漏電ブレーカーの付いていないものも多々あります。このタイプも、交換工事を検討した方がいいでしょう。

分電盤の交換が推奨される症状とは?

分電盤に不調が現れたら、メーカーの推奨する交換時期前でも分電盤の交換がおすすめです。分電盤の故障につながるサインについて知っておくといいでしょう。

たとえばテレビの画面が頻繁に乱れる場合、多くの人はテレビの故障を疑うかもしれません。実際にテレビの故障も考えられますが、もしかしたら分電盤の故障のサインかもしれません。寿命をまだ迎えていないはずの照明が点滅しているのも、分電盤の故障のサインだと考えられます。また、家電に触れた時に電気の流れ多様な痺れを感じたり、普段より電気代が高くなっていたりする場合も、もしかしたら分電盤の故障かもしれません。

分電盤自体も多くの故障のサインを発しています。分電盤から異音がしたり、分電盤に焦げた跡や破損があったりしたら要注意です。

分電盤の交換は自分でできる?

分電盤の交換は、電気工事に当たります。つまり、電気工事士の資格をもつプロにお願いしなければならないのです。

自分で交換してしまうと感電事故などの恐れもあるので、大変危険であり、知識や技術のない人が安全に交換できるものではありません。必ずプロに依頼するようにしましょう。

まとめ

分電盤は、経年劣化していきさまざまな不都合が現れるようになります。家電が壊れてしまったり、最悪の場合には送電や火災などの大事故が起こってしまったりするので、適切な時期に交換を依頼するようにしましょう。

「株式会社HLS」では、テレビアンテナ工事やエアコン工事など、さまざまな電気工事を承っております。分電盤を交換したい、交換した方がいいか見て欲しいという方も、お気軽にお申し付けください。

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